耳ツボはダイエットや肩こり腰痛、むくみや便秘の解消など
体の不調を穏やかに改善してくれる効果があるのですが
そもそも、どうして
耳のある部位に刺激を与えることで
そういった効果が得られるのか?と思われる方も多いかもしれません。
耳ツボの作用機序についての科学的根拠は
徐々に解明されつつはありますが
東洋医学そのものが
経験医学ですので、科学的根拠を揃えるには
まだまだ時間がかかると思います。
東洋医学の古典として知られる「黄帝内経」には、
耳に関する記述が多々あり、
古くから、耳は内臓と密接な関係があるとされてきました。
「視耳之好悪以知其性」(耳を見ると其の人の健康状態がわかる)
「耳者宗脉之所聚」(耳は宗脉(そうみゃく)の集まるところなり。耳は経絡(けいらく)の分布が最も密集している。)
「十二経脉三百六十五穴、其血気管皆上於面、而走空竅、其別気走於耳為聴」
(十二経脉に365穴がある。その気血は経穴に副って顔面に昇り、別の気は耳に通じる)
「在臓為腎、在竅為耳」(臓は腎が代表し、そのツボは耳にある)
耳ツボは、腎(臓腑)を強化し、精気(先天性のエネルギー)を高め、
各臓器の機能を盛んにし、人体に活力を与えると考えられていた、と言えるでしょう。