大学受験、母の想い

今朝、facebookを見ていたら

「5年前の投稿を振り返りましょう」

という中に、次男の大学受験の時の投稿がありました。

今、お子さんの受験真っ只中のお母さん、お父さんに読んでいただきたいな、と思い

再度、記事にしたいと思います。

次男が1年の浪人生活を経て、今日という日に挑みました。

次男は私の「人生のわがまま」のしわ寄せを全部引き受けてしまった子です。

中学も高校も中退した次男の大学受験。

この日が来るまでの日々を少し綴りたいと思います。

次男が小学校1年の時に離婚。

まだ小さかった次男は両親の離婚をどんな風に受け止め

どう自分なりに解釈していたのか。

次男の当時の心象を察すると、胸が潰れそうです。

次男は関西の私立中学に行きましたが3ヶ月で中退。

その後、地元中学に籍を置いていたものの、ほとんど行かず・・・。

部屋にこもりっきりの次男。

学校に行かずゲームセンターで遊ぶ次男。

何度、部屋の扉を蹴り、怒鳴り、学校に行けと論したことか。

仕事から帰って来て、次男が「生きているか」いつも不安になりながら開けたドア。

何度、この子を殺して自分も死のうと思ったことか。

私の子育ては間違っていたんだな。

そんなことばかり考える毎日。

高校は進学出来ないと思っていたけれど

理解ある先生のおかげで進学に挑み高校に合格。

この時ばかりは晴れやかな気持ちでした。

「耐えた甲斐があった」とホッとしたのも束の間。

でも、どこかで「また辞めるんじゃないか」という不安は的中し。。。

またも2ヶ月で中退。

この時ばかりは、あっさり「またか・・・」という気持ちでした。

そこからは、もう何も言わなくなりました。

「せめて大検だけは受けてね」

それだけ。

どうして学校に行きたくないのか?

聞いても答えは返ってきません。

「親が離婚してんから、こうなるのは当たり前やろ!」

と言われた時はさすがに返す言葉がありませんでした。

まったくその通りです。

親のわがままで次男はこうなったのだから、せめて

「家の中が居心地の良いものにしよう」

「できるだけ普通に過ごそう」

「出来れば笑って会話しよう」

「学校だけが全てじゃない」

「学校に行かないことは悪いことじゃない」

そう自分に言い聞かせて、次男と接してきました。

でも、そんな私の態度を長男は面白くなく思っていたようです。

長男は中学・高校とクラブ活動を熱心にし

学校もほとんど休んだことの無い頑張り屋さんです。

身体の小さい彼が、過酷なスポーツで熱心に努力している姿は

親の私から見ても立派でした。

そんな長男は次男が学校に行かないことも許せなかったし

それを咎めることもない私のことも許せなかったのでしょう。

3人の想いは徐々にバラバラになり、兄弟同士ほとんど口を聞かない、そんな状況になってしまいました。

次男は相変わらず、ゴロゴロ・・・

長男は常に不機嫌・・・。

そんな状況が2年続きました。

時には兄弟げんかでダイニングテーブルが吹っ飛び

カーテンが破れ、壁に穴が空く。

これぞ、「反抗期」真っ只中。

女親ではもう無理だと、何度元夫に泣きついた事か。

元夫も相談には乗ってくれましたが、事態は一向に良くならず

もう腹をくくるしかないと、何度も何度もくじけそうになりながらなんとかやり過ごす毎日。

そんな次男が突然「大学に行く」と言い出したのは

18才の8月、高校に行っていれば3年の夏休み。

それから毎日、起きている時間は全て勉強という

次男の戦いが始まりました。

本当に一生懸命勉強していたけれど、始めた時期が遅すぎる・・・。

結果は不合格。

当然といえば当然。

高校も行って無いのに、大学なんていけるはずも無い。

そんなに甘く無い。

そして新たな戦いが始まりました。

予備校に通って、再度受験することになりました。

ところが浪人が決定したことで元夫からの養育費もストップ。

前年に独立した私には安定した収入が無く、

浪人の次男を経済的に支える事が出来なくなってしましました。

私の不甲斐なさから、次男は元夫のところに引き取られ

私は陰ながら応援することしかできません。

心配だけしか出来ない。

これほど情けないことはありません。

本当なら栄養のある食事を作ってあげたい。

勉強に集中出来る環境を作ってあげたい。

それが出来ない不甲斐なさ。

謝ることしか出来ない私を次男はどう思っていたでしょう。

そして10ヶ月経ち、今日という日を迎えました。

親として、しんどいことも多かったし、

どこかで私が一番しんどい目に遭ったと思っていましたが

一番しんどかったのは次男。

幼くして両親が離婚し、やり場の無い不安と孤独に耐えながら、

そして、学校に行っていないというマイナス要素をもろともせず

堂々とセンター試験を受けた次男は

私の誇りです。

結果がどうであれ

苦しんだ日々は決して無駄では無い。

きっとこの先

少々のことではビクともしない強靭な精神と

辛かった日々を味わった者しか解らない慈愛の精神を持った男性になっていくと

母はそう信じています。

そして、私自身、次男からたくさんの事を学びました。

人生、大通りばかり歩いていては味わえない景色があるということ。

たとえ何年うずくまって居ても

自分の意思一つで

すっくと立ち上がり、歩けるチカラを人間は持っているんだと。

だから、人生投げちゃダメだ。諦めたらダメだ。見限ったらダメだ。

そして、自分の意思に正直に生きなきゃダメだ。

「もう充分苦しんだ。あとはやりたかったことを、やりたいようにやりなさい」

次男に贈る言葉は、そのまま私自身に贈る言葉です。

そんな次男も今は立派な社会人です。

だから私は声を大にして言いたい。

学校なんて行かなくても全然オッッケー!

辞めたって全然オオッケー!